志賀高原前衛(長野) 明覚山(982m) 2019年5月12日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:28 灰野峠−−6:46 祠−−6:48 明覚山−−6:50 祠−−7:02 灰野峠

場所長野県須坂市/上高井郡高山村
年月日2019年5月12日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場灰野峠路側に駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無最初の100m程度で笹が被る
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント山頂東側で林道が越える灰野峠から往復。峠まで舗装道路が続きマイカーOK。尾根上に踏跡あり。山頂の僅か東に祠があるが、その西側約100mが本当の山頂(最高点)




高山村側の害獣除けゲート(施錠無し) 860m鞍部(灰野峠)
灰野峠の標識 雨引城址の看板
踏跡入口は明瞭 最初から100mくらいは笹が被る
笹が切れると山頂まで笹は無い 標高900m付近。安山岩
標高940m付近 祠の手前に山頂標識

祠。ピークにあるが正確な山頂ではない 祠裏側の古い山頂標識
祠から西へ 正確な最高点。この先は急激に高度が落ちる
西側から見た祠のあるピーク 灰野峠に戻る
須坂市側の害獣除けゲート。通電は生きていた


 明覚山は雁田山と同様に志賀高原から西に延びる支稜の末端付近に位置する。957.7m三角点があるが最高点ではなく、最高点は三角点西側の982m峰である。一般的には西側の尾根経由で往復だが、東側を林道が越えていてこちらから往復するのが圧倒的に楽であろう。ただし林道が通行可能か不明なので検索を掛けたら、見事にDJF氏の記録がヒットした。氏の記録のおかげで問題なく林道走行が可能なことが分かり大助かりだ。林道の峠は灰野峠とのこと。

 雁田山から下山して灰野峠に向かう。氏の記録通り、林道入口で害獣除け柵が登場、手で開閉して先へ進む。やや路面が荒れて落石や枯れ枝が落ちてはいるが完全舗装で、普通車でも問題なく走行可能だった。灰野峠付近は道幅が広く、路側駐車で何台も駐車可能な状況だった。明覚山方面には明瞭な踏跡が続き「雨引城跡」の手製案内標識が出ていた。

 入口付近は情報通り笹が被った道だが、これはさほど長くないと分かっているので構わず登っていくが、氏が登った2011年よりも笹の進出が進んでいるようで、笹の距離は15mどころではなく100mほどに増えていた。他の記録でも30m程度だとか短距離と書かれていたが、温暖化等で笹が勢いを増しているのかもしれない。笹があるのは唐松植林帯の区間だ。

 自然林に変わると笹が消え、その後笹が再登場することは無かった。この尾根も雁田山同様に志賀高原末端らしく、見えている岩は火山性の岩、安山岩であった。長野盆地東側の山は、ほとんど安山岩なのかも。なお、安山岩はマグマが地表近くで短時間で冷え固まったもので、同じような火山岩の玄武岩よりもシリカが多く白っぽいのが特徴。

 溶岩の流れやすさ(粘り気)シリカの濃度と密接に関係し、シリカが多くなるほど粘り気が強くなり流れにくくなる。シリカが一番少ないは玄武岩でその名の通り黒っぽい(シリカは白いがその成分が少ないため)。伊豆大島などが代表例。次にシリカが少ないのは安山岩で、富士山や浅間山などが代表例。最もシリカが多い(流れにくい)のは流紋岩であり、雲仙普賢岳のように流れ出ずに溶岩ドームを形成する。なお、流紋岩が地下深くでゆっくり固まるとおなじみの花崗岩となる。花崗岩の白い部分のほとんどがシリカでできた石英である。

 地形図では表現されないが標高920mには肩があり直下の傾斜は急で、北に派生する尾根にトラバースしてから尾根に復帰。踏跡なのか獣道なのか不明だが、そのように筋が付いていた。

 傾斜が緩むと手製の山頂標識が登場。ご丁寧にも標識上部には波型樹脂製板の小さな屋根がかかっていた。このような構造の山頂標識は初めてだが、これなら文字の劣化は完全な雨ざらしよりも抑えられるかも知れない。山頂標識のすぐ先には木の祠が登場。この裏には古い山頂標識が立っていた。しかしDJF氏の記録ではこの西側が正確な山頂とのことで、同じような高さに見える尾根を西に進むと西端が僅かに高まり、そこが真の山頂だった。山頂標識は無し。ここも祠のピークも樹林で展望皆無だった。ネットの記録を見たところ、一般的には祠がある小ピークが山頂と認識されているようだった。まあ、実感としてはどちらのピークも高さはほとんど変わらないように見えるし、西側から登ってきた場合は祠まで達すれば真の山頂は踏むことになるので問題ないだろう。

 帰りは同じルートで戻る。林道は須坂側に下ったがこちらもずっと舗装道路が続き、集落に入る手前で害獣除けゲートが登場。電気柵が生きているか確認したらちゃんと通電されていた。なお、生きている電気柵に直接触ると相当痛いのでお勧めしない(市販の電気柵は十分に安全対策がされているため怪我はしない)。生きているかのいい確認方法は枯れていない草の茎や葉を指でつまんで電気柵に触れる方法。草が適度な抵抗になって僅かにビリっと感じる程度に軽減される。なお、ゲート自体には通電されていないので素手で触って問題ない。

 

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